クレジットカードのアップ

まったく身に覚えがないのに、突然カードローンの請求が届いたら、もしかしたら誰かが勝手に「自分名義」で借金をしている可能性があります。

最近では、WEBサイトから申し込みできるカードローンもあり、当サイトで紹介しているプロミスにも、WEB完結アプリローン®といった商品があります。

店舗に出向かなくても、申し込みから審査、契約、そして借り入れまでがスピーディにできますが、便利であるが故に、個人情報の不正利用による融資トラブルも発生しています。

特にまだ社会経験が少なく、それでいてカードローン商品を契約することができる大学生をターゲットにした事例が見受けられるため、その悪質な手口と予防策について解説していきます。

大学生の皆さん、ぜひ参考にしてください。

「プロミス」

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アンケートモニターをかたる詐欺事件の概要

紙に書き込みをしている人の手元

2020年1月に独立行政法人国民生活センターに寄せられた相談は、次のようなものです。

アンケートに答えるアルバイトのはずが借金被害に

大学キャンパス内でアンケートに答えるアルバイトを持ち掛けられた大学生が、追加報酬の受け取りのために、銀行口座、キャッシュカード暗証番号、氏名、携帯電話番号、さらに住所確認のために運転免許証を見せ、それらすべてをスマホのアプリに登録された。後日、消費者金融から電話があり、大学生名義で借入されていることが発覚。借り入れたお金は大学生の銀行口座には振り込まれておらず、第三者が受け取ったとみられる。

「アンケートに答えて謝礼を受け取る」というアルバイトは、身近にありふれたものです。

しかし中には、それが詐欺被害の原因になってしまうことを覚えておいてください。

◆独立行政法人国民生活センター|「アンケートに答えるアルバイトに応じたら勝手に借金されていた!」

どうやって大学生名義で借入の申し込みができたのか

大学生でも、成人しバイトなどで毎月収入がある人であれば、審査に通れば金融機関からお金を借りることができます。

このとき、申込に必要となる情報は氏名や住所、生年月日などのほか、毎月の収入額、銀行口座、そして本人確認書類です。

詐欺被害の事例では、アンケートに答えることで必要となる個人情報を提供し、かつ「住所確認のため」という要望に対して運転免許証も提示しています。

つまり、消費者金融などのWEB申込などで必要となる個人情報を、アンケートと称して聞き出しつつ、スマホで運転免許証を撮影することができれば、それで申込が完了してしまうわけです。

カード会社などを騙ったフィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、送信者を偽りメールやショートメッセージを送りつけて、本物そっくりに作った偽サイトへ誘導し、氏名、住所、電話番号はもちろん、クレジットカード番号やアカウント情報(ユーザID、パスワードなど)といった重要な個人情報を盗み出す行為のことです。

不正に入手したその情報を基にその人になりすましてカードローンの借入れをしたり、金銭をだまとったりする極めて悪質な犯罪行為です。

メールや電話等により、スマホATMに必要な「SMS認証コード」やワンタイムパスワードを聞き出そうとするケースもあります。

偽サイトや偽メールに個人情報を渡さない

プロミスをはじめとする金融機関が、これらのパスワードや認証コードをメールや電話などで確認することは決してありません。

偽サイトは本物のサイトをもとにそっくりに作られているので、見た目だけで見分けるのは大変困難です。

メールやSMSは必ず送信元のアドレスを確認し、貼られているリンク先などにはアクセスしないよう心掛けましょう。

詐欺に遭わないためにできること

カードケースから見えている保険証と運転免許証

今回のような詐欺に遭わないためには、自分で身を守るしかありません。

アルバイトの報酬を送るためだと言われても、他人に運転免許証を見せたり、銀行口座番号や暗証番号は教えたりしないようにしましょう。

初対面の相手に個人信用情報を伝えるのは危険ですし、情報をスマートフォンで入力したり、書類を撮影したりしようとした時点で怪しむべきです。

不審なアルバイトの勧誘や身に覚えのない借り入れは、すぐに警察署や消費者ホットラインに届けてください。

他人に個人情報を教えるリスクは大きい

大学生でも成人すれば、金銭にかかわる法的な契約はすべて自己責任になります。

さらに、自分から銀行口座と暗証番号を教えてしまった場合は、その銀行口座から勝手にお金を引き出されても、預金者の管理上の過失となり、結果として銀行預金の補償額の減少や、補償が受けられない可能性がありますので、銀行口座の管理はきちんとしましょう。

そのうえ、個人情報とカメラで撮影した運転免許証の画像が犯人の手元にあれば、複数の金銭契約を結ばれたり、犯罪に利用されてしまうリスクもあるのです。

消費者金融からの借り入れの被害はダメージが大きいですが、実は氷山の一角で、これから思いもよらない犯罪に巻き込まれるかもしれません。

もし、被害に遭ってしまった場合は警察署に相談して、弁護士に頼ることも考えましょう。

まとめ

大学生を狙ったカードローンの借り入れ詐欺が発生しています。

詐欺の手口は、アンケートと称して個人情報を聞き出し運転免許証を撮影して、それをもとにカードローンに申し込むというものです。

SMSを送り付けて偽サイトに誘導し、個人情報を入力させるパターンもあります。

このような被害に遭わないためにも、普段から個人情報や運転免許証、銀行口座の管理はきちんと行いましょう。

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