生活状況は人それぞれ異なるため、中には生活に余裕がなく、歯の治療をためらっている人もいるかもしれません。
それでは、「お金がない」という理由で歯の治療を先送りにしてしまうと、どのような影響があるのでしょうか。
この記事では、お金がない人の歯の治療について詳しく解説します。
歯の治療費の目安やお金がなくてもできる対処法、カードローンを利用する際の注意点などを紹介しますので参考にしてみてください。
お金がないけど歯の治療をしたい!保険治療できる?
歯の治療は1回で終わらないことがほとんどです。
軽い治療なら短時間で済むかもしれませんが、基本的に歯の治療は体に負担をかけないよう、少しずつ進めていきます。
何度も通うことになるため治療費がかさみます。
電車やバス、車を使って通院する場合は交通費のことも心配ですよね。
アルバイトやパートの場合、仕事を休んで歯医者に通えばその分収入も減ってしまいます。
心配なのが、「お金がない場合、歯の治療費はどうすればいいのか」ということです。
ここでは、歯の治療費の自己負担が減る、保険治療について詳しく解説します。
ほとんどに保険治療が適用できる
歯の治療のほとんどに保険治療が適用できます。
日本には国民皆保険制度があり、歯の治療においても医療費の負担が少なくて済む仕組みがあります。
自己負担額は、治療費の1~3割です。
たとえば、1万円治療費がかかった場合、保険証があれば3割で約3,000円、1割だと1,000円の負担で済みます。
ただし、一部の治療は保険の対象になりません。
保険が適用されるのは、保険で認められている治療方法や材料を使ったときです。
たとえば、オールセラミックや金合金・白金加金などを使った詰め物は保険の対象外となり、これらの材料を使った治療は自費診療となるため注意が必要です。
保険対象外の治療を行う場合は歯科医から説明があるため、分からないことや不安なことは気軽に質問してみましょう。
放置してしまうと治療費が高くなる
「お金がないから」と歯の治療を放置するのは好ましくありません。
歯の治療は、放置すればするほど治療費が高くなる傾向があるからです。
軽度の虫歯であれば1回の治療で済むはずなのに、お金の問題でためらって放置すると、虫歯はどんどん進行していきます。
虫歯は自然治癒しないため、痛みが限界を超えてから歯医者に駆けこんだ場合、予想以上の治療費がかかってしまうでしょう。
保険が適用されて1回の治療費が1,000円程度だとしても、10回通えば1万円です。
さらに通院時の交通費や、仕事を休んだことによる収入減も考えると、決して歯の治療費は安いものではありません。
このように、お金がないからといって、治療を放置したままにしておいてもメリットはありません。
症状が軽く、治療費が安く済むうちに歯医者に相談するのがよいでしょう。
歯の治療費の目安は?歯の症状別に解説
歯の治療といっても、いろいろな種類があります。
「虫歯」と判断された場合は保険が適用されますが、安く済む治療から、高い費用がかかるものまでさまざまです。
ここでは、軽度の虫歯や痛みを伴う虫歯など、症状別の治療費の目安を解説します。
歯に小さな穴が開いている場合
歯に小さな穴が開いている場合は初期虫歯と診断されることが多く、3割負担だと1,500~3,000円程度になるでしょう。
初期虫歯は、歯の外側にあるエナメル質が溶かされることで歯に穴が開いてしまうものです。
一般的な治療方法は、虫歯の周りを少しだけ削り、レジンと呼ばれるつめものをすれば完了となります。
初期虫歯のほとんどが1回の通院で終わるため、費用もそこまでかかりません。
ただし、初めての場合は初診料がかかりますし、レントゲンを撮れば別途加算となりで、3,000円を超えるケースもあります。
冷たいものや甘いものがしみる場合
冷たいものや甘いものがしみると感じたら、軽度の虫歯です。
3割負担の場合は2,000円ほどですが、治療方法によっては1万円程度かかってしまうこともあります。
冷たいものや甘いものがしみるのは、虫歯によって開いた穴が神経の近くに達してしまっているからです。
エナメル質の下には象牙質と呼ばれる部分があり、さらに下には神経が通っています。
軽度の虫歯の場合、治療が1回で終わることはまれで、2回以上の通院が必要になるケースが多いです。
虫歯の周りを削って詰め物をする点は初期虫歯と同じですが、自由診療の選択もできます。
ただし、自由診療は保険適用外なので5万円以上かかる場合もあり、使う素材によっては7万円程度かかるものもあります。
いつも歯が痛い場合
何をしていても歯が痛むのは、中期の虫歯です。
3割負担の場合、治療費は7,000円以上とやや高額になるケースがあります。
通院回数によってはトータルで2万円以上かかる場合もあるので注意しましょう。
ただし、再診料は初診料より安く、治療費は毎回ほぼ一定となることが多いです。
中期の虫歯は、虫歯が象牙質の下にある神経まで達していると考えられます。
治療は虫歯を削るだけでは終わらず、神経を取り除いて歯の根っこの中を消毒する必要があるのです。
この治療を根管治療といいます。
歯の根っこの中を消毒してからは、また虫歯菌が侵入しないように密封、土台をつくってかぶせものをかぶせるなどの治療がつづくため、通院回数が多くなる傾向があります。
自由診療も選択できますが、つめものに使う素材や治療方法によっては10万円以上かかることもあるでしょう。
根管治療をしても治らない場合
根管治療をしても治らないのは、重度の虫歯です。
ここまでくると抜歯や入れ歯・ブリッジの制作も必要となるため、3割負担でも1万円以上の治療費がかかります。
保険適用だと抜歯は1,000~3,000円、入れ歯やブリッジには5,000円~1万円程度です。
また、虫歯を放置した結果、歯の上部が失われ神経も壊死してしまうと、歯を残すのが難しくなります。
壊死した神経がほかの歯にまで影響を及ぼすため、抜歯せざるえません。
抜歯後は入れ歯やブリッジ、インプラントなどで抜けたところを補う必要があります。
入れ歯・ブリッジ・インプラントのうち、保険が適用されるのは入れ歯とブリッジです。
インプラントは保険が効かない自由診療にあたるので30万円以上、インプラントの素材によっては100万円と高額になる場合もあります。
お金がない人が歯の治療をしたい場合の対処法
歯の治療にはお金がかかります。
虫歯が初期段階であれば費用は抑えられますが、虫歯が進行していくとお金だけではなく時間や労力もかかってしまうのです。
家計に余裕がないと、虫歯の治療はどうしても後回しになってしまうかもしれません。
そこで、お金がなくても歯の治療をしたい場合の対処法を紹介します。
まずは歯科医院に相談する
お金がないことを理由に治療を避けるのではなく、まずは歯科医院に相談してみましょう。
軽い虫歯でも自然に治ることはありません。
放っておくとどんどん進行してしまうため、結果として大切な歯を失ってしまうことになります。
良心的な歯科医院であれば、支払いを待ってくれる場合があります。
もちろん「いつ払えるか分からない」では歯科医院も困ってしまうので、期限を決めて相談するのが大切です。
「来月にはお給料が入る」「ボーナスが出たら一括で返済する」といったように、期限を明確にするのがポイントです。
ただし、提案に応じてくれるかどうかは歯科医院ごとに異なります。
「待ってくれたら助かる」くらいの気持ちで相談してみましょう。
クレジットカードを使う
歯医者では、クレジットカードでの支払いができるところもあります。
カード決済では手元に現金が残り、引き落としまでタイムラグがあるので、気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
ただし、歯科医院によっては支払いが現金のみの場合があるため、初めて行く歯医者にはカード対応できるか事前に確認しましょう。
また、クレジットカードは後日請求が来るため、引き落とし用の口座に残高を残しておかなければいけません。
翌月の一括払いが理想ですが、難しい場合は分割やリボ払いも検討しておき、必要に応じて設定をしておきましょう。
なお、分割やリボ払いは利息や手数料が加算されるため注意が必要です。
デンタルローンを利用する
デンタルローンを利用するのもひとつの手段です。
デンタルローンとは歯科治療専門のローンで、金融機関や信販会社が展開しています。
仕組みとしては、ローン提供元が歯科医院に治療費を立て替え、利用者はローン提供元に立て替えてもらった治療費を返済していくのです。
治療のためとはいえ、ローンであることに変わりなく、治療費に利息が上乗せされます。
金利は5.0%前後が一般的で、個人向けローンやカードのキャッシングを使うより利息は安く設定されているのが特徴です。
ただし、すべての歯科医院でデンタルローンが使えるわけではないので、事前に確認が必要です。
また、デンタルローンが利用できるのは自由診療に限定されています。
借入れの対象が限られている点にも気をつけましょう。
カードローンを利用する
すぐに現金が必要な場合は、カードローンを検討してみましょう。
カードローンは個人向けの借入れ専用サービスのことで、金融機関や信販会社、消費者金融が展開しています。
カードローンを初めて利用する場合には会社の審査がありますが、審査に通れば最短即日で現金を融資してくれます。
デンタルローンと違い、使用目的が限定されていないため、自由に使えるのも特徴です。
毎月の返済日が、給料日に合わせて細かく設定できるのもメリットといえるでしょう。
自由度の高さから金利が高めに設定されており、借入れ金額にも上限があるため、治療費が高額になるとカードローンだけでは補えない可能性があります。
また、「初回お借入れに限り〇日は無利息」としている会社もあります。
たとえば「一週間後に給料日が控えているけれど、今すぐ歯医者に行きたい」ときなどに便利です。
無利息期間内に給料が入ってすぐに返済できるのであれば、利息がかからないため、治療費の分だけ借りたいときにはカードローンがおすすめです。
無料低額診療事業の利用を検討する
歯の治療だけではなく、普段から生活に困っている場合は、国の制度を利用しましょう。
「無料低額診療事業」という制度があり、低所得者などを対象に、医療機関が無料または低額な料金で診療を行ってくれるものです。
低所得者や要保護者、特定の住所を持っていない人・DV被害者・人身取引被害者といった、通常の生活が困難な人を対象としています。
健康保険の加入の有無や国籍なども関係なく、条件に当てはまれば誰でも制度の利用が可能です。
医療費控除を受ける
医療費控除を受けることで、お金の不安も解消されます。
医療費控除とは、1年間に10万円以上の治療費がかかった場合、支払った所得税が軽減される制度です。
会社員は給与から天引きされる所得税の還付を受けられ、個人事業主は確定申告を行うことで節税効果が期待できます。
治療費と聞くと、インプラントのような自由診療は対象外と思われるかもしれませんが、自由診療も医療費控除の対象です。
ただし、実際に窓口で払う金額が安くなるわけではありません。
あとから返還されるものなので、まずは窓口で支払いをする必要があります。
さらに、年度末に申請を行う必要があるため、忘れるとその年の税金の還付が受けられなくなってしまいます。
申請を忘れた場合でも医療費控除が無効になるわけではなく、5年までさかのぼって申請が可能です。
申告し忘れている医療費があれば、年度末に申請しましょう。
親や親戚などに相談してみる
親や親せきなど、身近な人に相談するという手段もあります。
普段から良好な関係を築けているなら、頼ってみるのもありかもしれません。
ただし、近しい人とはいえ甘えすぎるのはNGです。
必ず返すという誠意を見せるのが何よりも大切でしょう。
歯科医院に相談するのはハードルが高いと感じていたり、ローンを組むのが難しかったりする場合は、相談しやすい人に打ち明けてみましょう。
歯の治療のためにカードローンを利用する場合の注意点
カードローンはできれば利用しないのがベストですが、歯の治療など健康に影響を及ぼすようであればやむえないでしょう。
カードローンを一時的に頼ることで解決するなら、検討してみる価値があります。
ただし、カードローンに頼りすぎるとリスクがあるのも事実です。
ここでは、歯の治療にカードローンを利用するときの注意点を解説します。
消費者金融は安定収入がなければ審査に通らない
消費者金融は誰でも利用できるわけではありません。
総量規制により、収入がない人は貸し付けの対象外となり、審査に通らないのです。
総量規制とは、借りられる金額に限度を設けた規制のことです。
業者側は借りる側に対し、「年収の3分の1を超えた金額を貸してはならない」と定めています。
たとえば、年収600万円の人は最大200万円まで借入れが可能です。
専業主婦や年金受給者の場合は安定した収入がないため、借入れの審査を受けられません。
ただし、銀行のカードローンであれば、専業主婦や年金受給者も借り入れできることがあります。
詳しくは、普段使っている銀行に確認してみるとよいでしょう。
計画的に借入しないと返済が困難になる
カードローンで借入れをするときは、必ず返済計画を立てましょう。
カードローンに頼れば生活が楽になるかもしれませんが、安易な考えで借入れを繰り返すのはとても危険です。
利息が膨らみ、気付いたときには想像以上に借入れ残高が増えてしまった、という人は少なくありません。
そのため、借入れは計画的に行うのが重要だといえます。
返済シミュレーションができるサイトもあるので、返済計画で迷ったら使ってみましょう。
お金がないけど歯の治療をしたい人はプロミスで借りるのもおすすめ
お金はないけど早急に歯の治療がしたい。
そんな人はプロミスで借りるのがおすすめです。
審査に通れば最短即日に融資を受けられます。
申込みは電話や来店でもできますが、WEBなら24時間365日申し込みが可能です。
融資条件として、18~74歳までと年齢制限がありますが、安定した収入があればアルバイトやパートでも審査が受けられるので、主婦やフリーターの人も検討する価値は十分にあるでしょう。
また、カードローンは名前の通り、カードを使って融資を受けたり返済したりするものですが、プロミスはカードレスにも対応しています。
郵便物なしで契約ができ、家族にバレるのを避けたい人も安心して利用できるのです。
初回の借入れに限り、30日間無利息なのも嬉しいポイントです。
メールアドレス登録とWEB明細の利用が必須ですが、決して高いハードルではありません。
歯医者に行きたいけど給料日までは我慢、そう思っている人に最適です。
まとめ
お金がないからといって、歯の治療を諦める必要はありません。
「虫歯」と診断されればほとんどの治療で保険が適用されるため、1~3割の負担で治療を受けられます。
初期や軽度の虫歯であれば治療費も時間も最小限で済むため、できる限り早く歯科医院を受診しましょう。
それでもお金が心配な場合は、歯科医院への相談や、クレジットカードを使う手段もあります。
プロミスのカードローンなら初回は30日間無利息なので、歯の治療を急ぐ人にもおすすめです。
お金がないからと治療を放棄するのではなく、どんな方法なら治療を受けられるのか、冷静になって判断しましょう。