留学生たちの写真の前に「正規留学したい!でも費用が…1年で留学費用を用意する方法を紹介」の文字

コロナ禍の制限が解除されてから海外への留学が注目されています。とりわけ小学校から英語の授業が始まったことで子供が海外を身近に感じやすくなり、高校や大学の在学中の留学、あるいは進学に興味を持つ人が増えています。

しかし、いざお子さんが海外の大学に留学するとなっても「留学費用は高いと聞いたけど払えるかな…」など不安を感じる方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、海外の大学に進学する場合にかかる費用や、費用を用意する方法について詳しく解説します。

留学費用について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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海外大学へ正規留学するメリット

留学のメリット

海外に留学する方法として、「交換留学」「休学留学」「正規留学」があります。交換留学と休学留学は日本の大学に籍を置いたまま海外の大学で学ぶスタイルです。休学留学とは日本の大学を休学して海外で学ぶ方法で、また、海外の大学に留学している期間でも単位を習得できる認定留というものもあります。そして、正規留学ははじめから海外大学に入学して卒業するものです。

正規留学というと馴染みがなく情報もあまりないため、興味があってもいまいちイメージがわかないかもしれません。ここでは正規留学することのメリットについてみていきます。

現地の学生と肩を並べて学べる

海外の現地の大学に入学するため、現地の学生と一緒に授業を受けます。その国の言語で専門的な内容を学び技術を習得します。そして現地の学生と同様に学んだり生活したりし、現地で就職活動やインターンシップ活動を行える点です。海外でのアルバイト経験やキャリア経験は、日本で働くにしても海外で働くにしても大きなアドバンテージとなるでしょう。

国際感覚を養える

海外の大学には世界各国から学生が集まってきます。授業も少人数で行われることが多く、必然的にさまざまな国の人と話す機会が増えます。異なるバックグラウンドを持つ人の考え方に触れ、違う視点から物事をみたり捉えられたりした意見を聞けます。

これまでの自分の考え方とは違った意見を聞くことで、視野が広がり世界も広がって見えるでしょう。海外の大学で長期間学ぶメリットの大きな特徴でもあるのです。

海外大学へ留学するデメリット

留学のデメリット

海外の大学や大学院に進学するメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。留学後のミスマッチを防ぐためにもデメリットもしっかりと把握しておきましょう。

費用がかかる

正規留学となると大学に通う費用と生活費がかかります。日本の大学の学費は私立理系では初年度の学費納入金額は160万円ほどですが、アメリカの場合は200〜400万円かかります。留学先に人気のあるアメリカやカナダ、オーストラリア、イギリスは学費が日本よりも高い傾向です。

また、国によっては学費を無償化しているところもあり一概にはいえません。あくまでも高い授業料がかかるところが多いと覚えておくといいでしょう。

日々の勉強の課題が多い

海外の大学の授業スタイルは、テレビのドラマのように教授と少数の学生がディスカッションして進めていきます。

そして、週単位あるいは短いスパンで出される課題を授業とは別に提出しなければなりません。課題は試験とは異なりますが、単位にちゃんと反映されるのでしっかり取り組む必要があります。

アルバイトをする時間もないほど学業に追われる学部もあると聞きます。

海外大学に正規留学するまでの準備期間・費用を国別に紹介

留学準備

海外の大学に進学したいと思い始めてから、現地に行くまでの準備やどれくらいのお金が必要かなどを詳しくみていきましょう。

アメリカ

アメリカの大学に留学したい理由は、約4700ものカレッジや大学があり選択肢が豊富な点ではないでしょうか。また、世界ランキングに数多く選出されているので、高水準教育を受けられる国として、最先端の技術や学問を学べると留学生からも人気があります。

アメリカの大学に進学したい場合は、日本の高校を卒業後その年の秋から入学できます。

準備期間(日本の高校を卒業から入学まで)4月~9月
学費(年間)200万円~400万円
学校の種類私立、国公立
在学期間基本4年
必要な英語力TOEFL iBT 61点以上

イギリス

イギリスの大学の特徴は専門的な分野を深く学べるところです。
イギリスの大学に進学したい場合は、日本の高校を卒業後1年間はファウンデーションコースというものに通う必要があります。

なぜファウンデーションコースに通わないといけないかというと日本とイギリスの教育に違いがあり、その差を埋めるためとされています。

イギリスの大学は3年制で1年生から一般教養は学ばず専門分野を学びます。イギリスの大学に入学する前にイギリスでは一般教養を既に学んでいるためです。

また、IB(国際バカロレア)を取れる日本の高校を卒業した人はファウンデーションコースに通わなくても受験して合格すればすぐに入学できます。

資金面では学費1年分の残高証明書を提出しなければならず、学生ビザ取得のほかにイギリス入国審査時にもチェックされます。

準備期間(日本の高校を卒業から入学まで)1年(ファウンデーションコースに通う必要あり)
学費(年間)250万円~400万円
学校の種類ほとんど国公立大学
在学期間学士:3年~5年
修士:1年
必要な英語力IELTS6.0以上

オーストラリア

オーストラリアは、国が留学生受け入れを積極的に行っており、世界中から学生が集まってきます。また編入や転校がよく行われているので、日本の大学からオーストラリアの大学に編入することもケースによっては可能です。大学の数は40ほどでその多くが国公立です。3年制を採用していますが、日本の高校を卒業してからオーストラリアの大学に入学するときは、イギリスと同様に入学前にファウンデーションコースを受講しなければなりません。

準備期間(日本の高校を卒業から入学まで)1年(ファウンデーションコースに通う必要あり)
学費(年間)180万円~300万円
学校の種類多くが国公立
在学期間学士:3年~5年
修士:1年
必要な英語力IELTS6.5以上

カナダ

「自生代のリーダーの育成」をスローガンに掲げた高等教育を行っているカナダでは、高い英語力を留学生に求めています。

そのため、他の国に留学するよりも高い語学力が必要で、大学に入学するまえにカレッジで学んでから、その後に大学に編入する人も多くいます。また、場所によっては大学入学前にファウンデーションコースを受講しなければいけないところもあります。

準備期間(日本の高校を卒業から入学まで)ファウンデーションコースのある学校もあり
学費(年間)100万円~200万円
学校の種類州立大学が多い
在学期間3~4年
必要な英語力IELTS6.0以上、TOEFL iBT 80点以上

カナダはアメリカと似ている教育システムを採用しており、4年制のところが多いですが大学の学校数が少ないので入学時に求められる英語力は高いです。

非英語圏もじわじわ人気がある

フランスの町

留学といえば英語圏に行く人が多いですが、非英語圏の国でも注目を集めています。特に、学びたい分野がある人はその分野で進んでいる国に行くことで、高い技術や最先端のものを見たり肌で感じることができます。

ドイツ

ドイツの大学はとても教育水準が高く世界的に高評価を得ています。その理由として、入学する条件の難易度が高く、小学校を卒業と同時に大学進学コース、専門職コース、就職コースに分かれるからです。そして、大学進学コースを卒業時に試験を受けなければならず、大学入学までの道のりが長いという特徴があります。

準備期間(日本の高校を卒業から入学まで)入学資格による
学費(年間)国立の多くは無料、私立は50~120万円
学校の種類国立、私立、教会立
在学期間3~4年制
必要な語学力ドイツ語課程:C1
英語課程:TOEFL、IELTS

フランス

フランスの大学に留学する人は、どのような分野を学んでいるのか気になるのかもしれませんね。フランスは文系も理系も高評価のある大学コースがあり、企業と連携したシステムでインターンシップが必須となっています。英語があまり通じないといわれるフランスですが、英語で受けられる授業も多く留学しやすい国としても評価されています。

準備期間(日本の高校を卒業から入学まで)4月~9月
学費(年間)220万円~500万円
学校の種類国公立、私立
在学期間3年制
必要な語学力DELF B2以上または相当のTCF成績

スウェーデン

スウェーデンには30ほどの大学があり、そのうちの8校がQS世界ランキングに入っているという、高水準の教育が行われています。そして、英語で授業を受けられるプログラムが多く、スウェーデン語を話せなくても単位取得が可能です。

準備期間(日本の高校を卒業から入学まで)4月~9月
学費(年間)150万円~200万円
学校の種類公立
在学期間3年制
必要な語学力IELTS6.5以上、TOEFL iBT90以上

イタリア

イタリアの大学では英語で単位を取得できる学校やプログラムも多く、世界各国から留学生が集まってきています。また、イタリアの大学は総合大学のほかに、音楽や美術大学が数多くあることも特徴です。ヨーロッパ最古の大学があり歴史的にも教育水準的にも世界的評価も高いです。

準備期間(日本の高校を卒業から入学まで)4月~9月
学費(年間)20万円前後
学校の種類ほとんどが国公立
在学期間3年制
必要な語学力イタリア語、英語(基準は学校による)

みんながしている教育資金の捻出方法

教育費

子どもが大学進学するまでに時間があるとき、あるいはもうすぐということもあるかもしれません。留学してからお金が足りないというケースもあるかもしれません。

「子どもがしたいことをさせたい!」そんな親心、または「海外で学びたい!」という本人の気持ちを後押ししてくれるお金を、留学している皆はどのようにして用意しているのか紹介します。

児童手当を貯金する

児童手当を受け取っている人は、受給される分をすべて貯金すると200万円ほどになります。受給されたお金をすべて貯金することはなかなか難しいですが、将来のために使わずに取っておくととてもまとまった金額になるので、留学費用の一部に充てられます。

定期預金や積立貯金

定期預金で毎月コツコツとお金を貯める方法は堅実で一番確かです。
教育資金ともなればまとまった金額となるので、教育資金として積み立てをするときに、多めに積み立てておくことをおすすめします。

月々3万円の積立を3年間すると108万円、月5万円を5年間積み立てると300万円です。

1年間で100万円を貯めたい場合は、月々8万円ほど貯金しなければなりません。

つみたてNISA

子どもの教育資金はジュニアNISAがおすすめであると聞きますが、非課税期間がジュニアNISAでは5年ほどと短いので、長期間で教育資金を用意するのであれば、つみたてNISAの方が向いています。子どもの教育資金としてつみたてNISAはとても人気があります。

奨学金

海外大学の学費は場所によってはとても高額となり、学費がネックとなって留学を諦める人もいるかもしれません。

奨学金を利用して留学している人も多くいます。

日本学生支援機構の奨学金(JASSO)

奨学金といえば日本学生支援機構の奨学金を思い浮かべる人も多いでしょうか。日本の高校でも学校から資料を配布されるので広く知られています。

日本学生支援機構の奨学金で、海外大学の学部留学で使えるものには「給付型」「貸与型」のふたつがあります。給付型は返済不要の奨学金で、国費で留学をサポートするものです。

貸与型は利子をつけて返済するものです。また、給付型と貸与型を併用する方法もあります。

民間団体・自治体の奨学金

海外大学向けの民間や自治体が行っている奨学金もあります。ただし、海外大学よりも大学院向けのものが多く、大学の学位を取得するための奨学金は狭き門であることが多いです。

しかし、留学する人が少ないので応募する価値はあります。応募する団体では奨学金を採用されている人や学部を公表しているところもあるので、自分が入学する学部が該当するか確認してみるといいかもしれません。

海外大学の奨学金

海外の大学独自の奨学金や国が支援する奨学金もあります。学費が高いといわれるアメリカは、奨学金の種類が多く支援も手厚いというイメージがあります。

大学独自の奨学金は、学費の減額や免除、また学校の寮費の免除や減額があります。学費半額の免除であれば、200万円かかるところが100万円で済みます4年間としても400万円で済むので日本の大学と変わらない場合もあることを覚えておくといいでしょう。

さらに、留学先の国が支援する奨学金もあるので、しっかりと調べると該当するものが見つかるかもしれません。

費用が足りないときはプロミスを検討してみても

教育資金

何かとお金のかかる留学費用ですが、あと少し足りないというときはカードローンを検討してみてはどうでしょう。

フリーキャッシングの概要

プロミスのフリーキャッシングは使い道が自由で、留学費用にも使えます。
多くの金融機関にある教育ローン商品は日本の大学進学向けのものが多く、海外大学資金としては使えないものが多いです。

■フリーキャッシングの概要

借入額最大500万円
借入利率4.5%~17.8%
返済期間最大6年9カ月
申込条件18歳~74歳までの本人に安定した収入のある人
担保・保証人不要

総量規制で年収の3分の1までしか借りられない

プロミスは貸金業法に則って運営されているので、総量規制の関係で年収の3分の1までしか借りられません

200万円借りたい場合は年収600万円以上が必要です。

ただし、初めてプロミスと契約するときにいきなり200万円の利用限度枠をもらえるとは限りません。プロミスとの取引実績が浅いとまだ信頼関係を築けていないので、希望金額よりも少なくなってしまうこともあります。

もし希望金額よりも少ない限度枠となった場合は、半年間プロミスと良好な関係を築き、それから増額申請をしてみるといいかもしれません。

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*1 申込み時間や審査によって希望に添えない場合があります。

※プロミスの公式サイトへ移動します。

まとめ

海外研修に参加したり旅行して、海外の学校に進学したいと考える人もいると聞きます。短期ではなく、長期で海外大学で学びたいという人で、資金面で諦めていたりどこの国に留学したいのか分からなかったりするかもしれません。国によっては日本の大学よりも授業料が低いところもあるので、自分が何を目的としているのかしっかりと決めて留学先を決めるのもいいでしょう。決して安くはない留学費用ですし、長期となるのでこの記事を参考にしてもらえたら嬉しいです。

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